4-1.小規模

 小規模な形での導入候補として、第3次産業である輸送において導入可能であると予測できる。EVトラックやドローンによる輸送が今後本格化すると予想されるが、その場合、途中でバッテリーの充電ができる場所(充電ステーション)の整備が必須となる。例えば、アメリカの西海岸から東海岸までのような長距離輸送の場合、途中に充電を行ないながら目的地に向かうことになるため、インフラである充電ステーションの充実が必要である。そんな充電ステーションに対して、大都市の近郊であれば送電線を敷設し、発電設備から電気を送ることも可能だが、その分送電ロスが起こってしまう。また、中央部の周りに何もないような場所では送電網を構築することも困難である。そのような場所においても、『小規模モデル』であれば、その場で発電し、その場で充電するスタンドアローンの形での使用によって、充電ステーションとしての機能を提供することができる。それは、既存の発電設備を設置することや送電網を構築することが困難な砂漠地帯おいても同じように活躍することが期待できる。

 また、広い土地を持つ農業など第1次産業を行なう場所も候補に挙げられる。特に、ビニールハウス栽培のように送電線を敷設しにくい広い場所では自家発電によって電気を賄うため、燃料の負担が大きくなる。逆に、送電線を敷設する場合でも、その敷設費用はかなりのものになる。しかし、『小規模モデル』を用いることで、その負担を軽減することが可能になる。

 加えて、予備電源を持つ病院や役所といった施設に対しては既存の予備電源設備と置き換えることによって燃料費の負担を減らすことができると共に天候に左右されることなく24時間の発電をすることができる特性があるため、温室効果ガス排出の削減と既存電力網がどのような状態になったとしても電力の安定供給を図ることができる特性をもつことになる。

 さらに天候を考慮する必要がなく、かつ24時間365日稼働することができるため、太陽光発電設備や風力発電設備に対して入れ替えも導入候補として挙げられる。特に、一般家庭に取り付ける太陽光発電のように一家に一台のような形ではなく、何軒か集まった集落や離島にある集落に対して、ある程度の台数を連系させることで小規模な発電設備として、そこに電気を送る形が理想である。例えば、孤立しやすい集落には送電網が寸断された場合、復旧にかなりの時間が必要となるが、そのような場所にグラビティ24があれば、仮に既存送電線網からの電気の供給が断たれたとしても、問題なく生活を続けることができる。

 

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